わらび
¥1,000
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採れたての天然わらびを南会津より直送。アク抜きのための石灰も同梱してあるので、届いたらすぐに石灰を入れて沸騰させた湯にわらびを入れ、火を止めたら落し蓋をして自然冷却。冷めたら水を交換し、一晩水にさらせばできあがり。くせがなく、瑞々しい味わいが楽しめる。
原材料:わらび
販売者:
山里に初夏来たる。
宿自慢の採れたてわらび
気高き山々の尾根に抱かれた温泉民宿。その傍らに、なだらかで明るい丘がある。風通しがよく、山から流れてくる川の水が涼しい気配を運んでくる。『ももたろう』の名物、わらびの畑だ。
初夏、ぽかぽか陽気に目覚めるように、むっくりとわらびが頭をもたげ出す。
「もとは、リンゴ園だったの。リンゴづくりをやめた後も土地を荒らしたくなかったから、わらびを植えて泊まりに来た皆さんに食べてもらおう、って」。
まだ肌寒い早朝から、おかみさんたちはわらび採り。産毛にはじかれた朝露がきらきらと朝日に輝く。たっぷり採れたら、一晩かけてアク抜きを。そのままでは苦くて食べられないわらびが、丁寧な下拵えで山のご馳走になる。
「“一度食べたら、毎年食べたくなった”と言ってくれるお客さまもいたりして、毎年この季節の食卓はわらびが主役。めんつゆと生姜で和えたシンプルなおひたしや、身欠き鰊漬け風のわらび漬けが喜ばれています。ちょうど旬の季節にいらっしゃったら、わらび採りも楽しめますよ」。
しゃきしゃきと歯ざわり良く、軽いぬめりとともに山の香りが口中を満たす。
初夏の山里の麗らかさが、瞼の裏に広がる。